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相場の動きを記したグラフ、いわゆる罫線を利用した相場観を、徳七はチョウチン筋のやることと、極端に嫌った。
相場の前途を罫線で読む投資姿勢を否定する徳七の相場観の基本を、平山亮太郎は『社友』誌で、こう証言している。
(−−−わしは子供の時分から相場を張っているが、ケイ線等みたことがない。あんなもんで相場を張るのはチョウチン筋のやることだ。他人の力を利用して人にチョウチンをつけ、金もうけをしようという考え方だ。少なくとも、野村證券という大きな経営をやっている者が、ケイ線にとらわれるようではダメだ。相場は科学調査と度胸、この二つが大切なんだ、といっていました)
チョウチンとは、仕手筋の介入に気付いた大衆投資家が、便乗買いに出ることを指す、証券界の隠語である。 当時、酒田五法と呼ばれる罫線の見方がはやっていた。酒田五法には、三山、三川、三空、三平、三法の五つの法則があり、いずれも相場の先行きを予測するシグナルとされていた。
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