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<抜粋>
■理屈を言い出すと曲がり出す、そして見通しが曲がり出すとよけい理屈をいうことになる。理屈をこねてるつもりが欲をこねているからである。相場で理屈をいうのは女郎屋で哲学を語るようなものだ。相場に理屈はいらないのである。
■仲間や情報通と思われる相手に相場の見通しを聞いて回る人もいる。誰彼なしに「相場はこれからどうなるんでしょうか、何かいい銘柄はありませんか」と聞く。しかしそれは路上で見知らぬ人をつかまえて「どこかに大金が落ちていませんか」と聞くのと同じだ。
■相場も大儲けしたり大損したり、起伏の激しい売買するのはやっぱり下手な初心者なのだ。だから決して急がない、着実に儲ける。むしろ一度に大儲けしないようにすることが、最終的な勝利になる。
■小売店ですら在庫管理よりは売上増進なのだ。損を儲けに変えようとする投機家は、小売店以上に売れるものをうまく売るということに専念し、商品在庫(持ち株)は極力少なくして、いつも余裕資金をたっぷり持ったディスカウント・ストアになる必要がある。
■儲けとは何か。自分の懐に確実に金が入ってくることだ。上げても下げてもその動きを捕らえて売ったり買ったりして、値幅を自分の懐に入れていかなければ損は取り返せないのである。実現損益を出すこと、それが儲かる考え方のポイントで、そのように考えられない人はまず勝ち組にはなれないと思っていた方がいい。
■安値を買っても高値を買っても、また銘柄で選んでも値段で選んでも、どっちにしても当たり外れはある。しかし銘柄で選ぶ方が当たらないことが多く、安値で選ぶ方が当たる率が最も高い。
■いい会社の株はこれから高くなるのではない、今が高いのである。世の中が正常である限り良くて安いものがあるわけがない。それをいま高いものを買っても儲からない。株はいま悪くて安く、これから高くなるものを買わなければならないのである。
■相場で稼ぐということは、その思惑の波を利用した売り買いで値鞘を稼ぐことだ。だから理屈を考えずに安くなったから買う、上がったから売る。単純に相場の波に合わせてその波に乗ろうとして行けばいい。そもそも商売はすべて世の中の波に乗ることだ。
■人気株や仕手株は上がっている最中や、火が消えたと思えない時には買いでも売りでも手を出さないことである。上がるのを冷静に見ていればいい。買いで乗りそこなって悔しいから売りで取ってやろうなどとあわてる必要はない。仕手株は買いで取る危険を冒すより、崩落する下げ過程を売りで取ったほうがはるかに効率がいい。
■相場は見通しが当たるかどうかの勝負ではない。欲と怖さの肝試しなのだ。そのコントロールが出来るかどうかの勝負なのである。だから金を出さない机上の売買練習で当てる能力が高められても役に立たない。
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