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「株式罫線の見方使い方」からの抜粋 |
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これ以上表面にあらわれるものは何物もない、いわゆる「材料の出尽し」となってしまったとすれば、その時には相場のほうからいえば、この株式に対する新しい買方をこれ以上増加させる原動力というものは、同時にもはや種切れになってしまったということの証明なのである。だから、この株の未来を思惑するといった魅力はもうなくなってしまった。ここがこの株価の上げどまりである。終着点、すなわち天井である。
一本の線の上にいろいろな意味と内容をあらわしている陰陽足を、投資のための道案内として私はおすすめする。陰陽足の日足と週足、これを自分の思惑している、またはこれから思惑しようとする銘柄について書いてみる。
罫線はもはや単なる株価変動図ではない。それは戦闘の表現である。売方と買方による株式売買という激しい抗争の様子を図解した戦闘図である。だから、罫線図にあらわれる、いろいろの変化は売方・買方、つまり強弱の力の均衡のいろいろの変化をあらわしているのだということができる。ちょうど人相というものがその人の性格、人となりというものをなにかしら暗示しているように。すなわち、人相が人格の表現であるように罫線は株価変動の相でもある。
大上っ放れを買うということは、突如、革命的に変化した高値で株を買うことであるから、その株に対する投資家の評価を一瞬のうちに、180度に切り換えるということが前提になっている。鋭敏な直観力を働かすと同時に、その直観の命ずるまま、間髪を入れず実践するという度胸が必要になってくる。だから、なみなみの投資家では出来ない芸当であって、したがって大上っ放れた値段をもって、大衆的な熱狂買による不当な値段であるときめつけることはできない。商内の実際をみれば、むしろ、控え目な値段であったとさえいえよう。
嫌気売りにも相場が下げず、しだいに下値を固めていく相場の地合が見直されて、楽観人気が台頭、それとともに、第二の買目標に対する評価もかたまってきて、循環買いの順番がまわり、ふたたび活躍するようになる。普通、このような長保合の型は三角保合といって、底辺に対する頂点のように保合値幅が縮まっていく。43年3月末の大和ハウスの保合上分かれが、この適例である。
相場は相場に聞け≠ニいう経験主義の考え方、その上に利乗せという戦法。罫線をひいている人にはこの二つの事柄は当然、必然的に出てくることである。この二つのことと罫線とがしっかり結びつかないようでは、罫線を真に理解して、応用しているということはないと思う。
大きく踏み上げた相場の最初の大幅の下げは、絶対に目をつむって、逆向かいに買って間違いなしである。
経験によれば、商内が史上最高の出来高とか、またそれに近い出来高に達すると、数日中に相場が大天井を打つ。出来た当日は天井にならないが、それから二日目か三日目あたりに頭打ちになる例が非常に多い。これは、長い上げ相場の過程で少しずつふえて来た買気が、しだいに安心買いとなり、最後に熱狂的な雰囲気にあおられて一挙に出つくしてしまうためである。だから、その後には買気が急速に減退していくので、安値から買っていた買方が危険を感じて売物を出してくるから相場は崩れ出してしまう。したがって、好悪の材料があるなしにかかわらない。好材料が出れば出るでよけいに絶好の売り場所となるし、悪材料であれば絶望的な売り物殺到という凄惨な場面が現出する。
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| 鉄 太 郎 の ナ ル ホ ド と 納 得 |
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