NO.97
書  名 素人でもできる勝つための投資術
(なぜ個人投資家は相場に負けるのか)
著者/訳者 新井 邦宏
発行所  エム・ケー・ニュース社
価  格 1,500円
 
 
 

「素人でもできる勝つための投資術」からの抜粋


 


(リスクをとるのは当たり前)

  「欧米ではリスクをとるのは当たり前」といわれている最たるものがこのヘッジファンドです。よくよく考えてみると、リスクをとっている分、そのリスクに見合う以上のリターンがあれば投資・投機は成立します。現物株で負けるのも、信用取引で負けるのも、先物取引で負けるのも、負ける金額が同じなら、儲かるときに大きく儲かる方が良いに決まっています。
  我々は、いつの時代でも自分の資産を増やしていこうとする欲求は変わりません。激動の時代の中で、個人レベルで本当の「運用」を要求されている時代が訪れています。


(損切り)

  現物株では1000円の銘柄を1000株買って、900円に値下がりすれば10万円の損失。信用取引では1000円の銘柄を3000株買って、966円に値下がりすれば10万円の損失。日経平均先物では16100円で一枚買って、16000円に値下がりすれば10万円の損失。金先物では1000円で一枚買って、900円に値下がりすれば10万円の損失です。10万円の損失で押さえるためには、株数や枚数を調整するか、損切りとなる値幅を調整してあげればそれで事足りる筈です。それが何で大きく損をするかと言えば、評価損を損とも思わず、それ以上に評価損が拡大しても、実現損を認めたくないので切れなくなるからです。


(先物取引)

  結局、「先物取引」が「ハイリスク」といわれたり、「怖い」と感じるのは、「先物取引」そのものが悪いのではなく、過剰にリスクをとり、さらに損失の拡大を放置している投資家サイドに問題があると言えます。
  100万円あって現物株で1000円の銘柄を1000株買うのと同じ感覚で、1枚あたりの証拠金が6万円の「金先物」を16枚買えば、同じ100円の変動で、儲かったときは現物株10万円、金先物160万円で圧倒的に金先物が儲かります。しかし、損したことを考えれば、100円の変動で、現物株は10万円ですが、金先物は160万円になってしまいます。


(負けている投資家の心理)

  非常に現実的で厳しいことを言えば、相場で勝つ秘訣は、負けている投資家の心理を推し量り、その負けている投資家がどのような行動をとるか明確なる基準のもとで観測することです。そして、自らはその負けている投資家たちがとるであろう行動に逆らわないでポジションをとることです。


(「売り」からでも「買い」からでも売買できる)

  先物取引では、このように自由自在に「売り」からでも「買い」からでも売買できるのが非常に有利な武器となるのです。そして、ひとたび大きなトレンドが出ると、それはかなりの期間、かなりの値幅で動いてくれる特徴があるので、そのような局面で大きく儲けるのです。そのような大相場では、あちらこちらから投資家たちの大いなる悲鳴が聞こえてくるので、人様のご不幸を後目に、自分は黙って稼ぐのです。


(勝ち残れる投資家)

  結局、相場はどうなるか判らないので、勝ち残れる投資家は負けるときは最低限度の損失に抑え、勝てるときに相場のトレンドに乗って大きく儲けられる人なのでしょう。


(最初の儲け)

  実際に海外の投資顧問会社からの注文動向を見てみると、最初の運用はかなり慎重に行ってきます。ある意味では、本来とるべきリスクの半分以下でやってくるようです。逆に介せば、一番最初の運用で儲かるか損するかがそのあとの運用を有利に運ぶか厳しいものにするのかの分岐点となるため、最初の儲けがどうしてもほしいのです。先ほど、ディーラーが月初の最初のトレーディングをなんとしてもプラスから入りたいと述べましたがこれも同じ事です。


(順バリ、逆バリ)

  よく順バリ・逆バリといわれ、相場の流れにつくのが順バリ、相場の流れと反対に考えるのが逆バリととられがちです。相場の大きな流れに逆らっては勝負にならないので、中期トレンドに従って売買します。その中期トレンドが上昇トレンドであれば目先安くなったので押し目買いで入り、その中期トレンドが下落トレンドであれば目先高いので戻り売りから入るのが逆バリの本旨ではないでしょうか。


(移動平均線)

  「移動平均線」も、ある意味相場のトレンドを表現するものです。「移動平均線」より上方で「終値」が推移していれば、おそらく安値は支持されており、相場は上向きます。また「移動平均線」より下方で「終値」が推移していれば、おそらく高値は売られている事でしょう。
  ですから、「移動平均線」の下方で「終値」が推移しているのに「買いポジション」を持ったままにしておけば、次の高値は前の高値より安いので必ず評価損が拡大して行くのです。同じように、「移動平均線」の上方で「終値」が推移しているのに「売りポジション」を持ったままにしておけば、次の高値は前の高値より高いので必ず評価損が拡大します。


(テクニカル分析、システム売買)

  私は100社以上を追いかけることに限界を感じ、ファンダメンタルズ分析をやめました。ファンダメンタルズでは、運用資産の管理ができません。
  この企業は1株利益が30円、でも株価は400円からさらに下がっている。1株利益がこんなにあるのだから下がっても頑張りますが、ある日突然「赤字転落」との業績修正が発表されます。当然株価は急落し、損失は膨れ上がります。頑張ってもリスクはコントロールできませんね。ですから、テクニカル分析、システム売買の道を選んだのです。


(マネー・ウォーズ)

  運用というのは、漠然とやるものではありません。「幾らくらい儲かればいいな」とか、「少しくらい儲かるかな」「私もちょっとやってみようかしら」では、運がよくないと負けます。なぜなら相場は遊びではなく、趣味でもなくマネー・ウォーズ(戦争)だからです。皆、マーケットからお金を分捕ろうと必死になっているのです。そのために、高価なコンピュータを駆使し、高額な人件費を払い、高い情報料を払っているのです。



※ ( )内タイトルは勝手につけました。

 

 
 
 
鉄 太 郎 の ナ ル ホ ド と 納 得
 

 

先物取引の有効性を再認識した。

  ■リスクを限定すれば、株式現物も、信用取引も、先物取引もリスクは同一である。
    リスクの大きさを考えないで、信用取引、先物取引を行うから破滅するのだ。
  ■流動性の高さ、ストップ・オーダーの容易さは、先物取引に分がある。
  ■個別企業の株式には、素人には計り知れない秘密が隠されている場合がある。