(第一章 勝ち組投資家の心構え)



  4.セルフコントロールとリスク管理なくして成功はありえない

 


  勝ちパターンを見つけることは、株式売買で成功するための必要条件ですが、セルフコントロールとリスク管理無くしては、成功できません。

  例えば、あなたは手仕舞いのルールを次のように決めたとします。「買値より
10%ダウンした場合は無条件に売って損切りを行ない、買値より30%アップした場合は無条件に売って利益を確定する。」このルールの下で、あなたが売買を行なっていたと仮定して、ある株が10%ダウンしたとき、明日は、間違い無く戻すと信じて手仕舞わなかった時、または、ある株が30%アップした時、現在の勢いであれば明日も上がり続けると信じて手仕舞わなかったとしたら、例え、その売買がうまくいったとしても、継続的に勝つことは難しいでしょう。理由は、せっかく作成した売買ルールも、あなたの感情次第で守ることができないのであれば、その売買ルールが機能するはずはないのです。

  先述の例は、セルフコントロールの重要性を説明しましたが、次にリスク管理の重要性について述べたいと思います。あなたは、有り金の全て(例えば300万円)を1つの株に注ぎ込んでいるとします。例え下落しても、10%の損切りルールに従っておれば、最大損失は30万円だと想定していたとします。株式売買の世界は甘いものではありません。例えば、大規模パニックが発生し、その結果ストップ安が連続し、保有株が売れたときは半値以下に下がっている可能性もあるのです。そのお金が生活に響くお金でなかったとしても、元の300万円まで戻すことは大変な苦労を伴ないます。このケースの問題点は、分散投資をしていなかったこと、リスクヘッジをしていなかったこと、投資資金の何割かを現金で持っていなかったことなど、リスク管理ができていなかったことです。

  どんなに素晴らしい売買方法を見つけたとしても、自分の感情をコントロールできなければ、株式売買で成功はできません。逆説的に言えば、自分の感情をコントロールできる範囲内で売買方法を見つけることが必要です。又、しっかりしたリスク管理がなければ、積み重ねた利益が一瞬の内に吹き飛んでしまう危険性があります。セルフコントロールとリスク管理は、継続的に勝つための必須条件です。