(第一章 勝ち組投資家の心構え)



  5.株式売買で、簡単に成功する特効薬は無い

 


  システムが買い時、売り時を提示するシステムが、各種販売されています。そのうちのほとんどは、過去の一定期間において、相当な成果が出たことを検証しています。一部のシステムは、自分でパラメーターを変更できるようになっていて、そのシステムがうまく機能しない株価の動きについては、調整できるようになっています。 

  これらのシステムの中には、過去に立派な成果を上げたシステムもあると思いますが、次の2つの理由から、あなたにとって役に立たないと思います。 

  1つ目の理由は、そのシステムの提示する売り買いのタイミングで実際に売買を行ない、続けて何度も負け大きな損失を抱えたとき、以後もそのシステムを信じて売買をすることは難しいと考えるからです。どんな素晴らしいシステムも連続して負けることはあるのです。

  2つ目の理由は、過去の相場で通用したシステムのロジックが通用しなくなる相場が必ず現れるのです。これは、感染症に対するペニシリン等の抗生物質に対し、抗生物質が効かない耐性菌が生まれてくることに似ています。相場は、学習を重ねて新たなる動きをすることがあるのです。購入したシステムのロジックに精通していないあなたに相場の新しい動きに合わせた適切なパラメーターの設定ができるとは思われません。

  一方で、相場で成功している一流トレーダーの多くは、売買システム又は、それに代わるコンピュータシステムを自分で構築しています。彼らは、自分でロジックを組み、過去の相場で試験し、現在の相場でも実験を行ない、そのシステムの指示に従って売買すれば勝てるということを自分自身で確信した上で実際の売買において使っているのです。システムの指示が現在の相場に合わなくなったと感じたときは、躊躇なくロジックの変更を行なっています。自分の作ったシステムに対するゆるぎない自信こそが、システムを使った株式売買で成功する鍵なのです。 

  株式売買で継続的に勝ちつづけるためには、人の作った売買システムなどに頼っていてはだめです。株価の動きを研究して、自分自身で勝ちパターンを見つけることが大事なのです。戦術編では勝ちパターンを見つけるためのアイデアを紹介します。