(第二章 勝ち組投資家の戦略)



  3.株式売買で勝つ為には“つき”を大事にする

 
  株式売買は勝負事です。継続的に勝ち続ける為には出来るだけ運・不運の要素を取除く必要がありますが、“つき”というものを無視するわけにはいきません。“つき”を無くすようなことをしてはならないし、“つき”出した時は臆病になることなく勝つことが大事です。逆に“つき”が無くなったと感じた時は、全部手仕舞いをするくらいのことをしなければ大きな負けを喫することになります。

  “つき”を無くす一番の原因は、基本的なミスを犯すことです。野球で言えば、ダブルプレーのチャンスを簡単なボンミスで逃した後タイムリーを打たれるとか、マージャンで言えば、ピンフのみで上がるのをためらって止めた後、次順で満貫をほうり込んだりとか、勝負の世界では、どこでも起っている現象です。つき出すと打つ手打つ手がぴしぴし当たり、世の中こんなにうまくいっていいんだろうかという不安に駆られることがあります。特にこういった大勝ちの経験の無い人の場合、勝ち続けることを躊躇する人がいますが、これも“つき”を無くす原因の1つです。

  “つき”の科学的解明は大変難しいことだと思いますが、私は1つの仮説を立ててみました。 “つき”は、精神世界の現れである。人が自信を持って取組んでいる時、全てに渡って適確な対応をすることが出来、やること為すこと全てがうまくいきます。この状態を“ついている”といいます。人の心に不安が生じた時、歯車が狂いだし、やること為すことうまくいかなくなります。この状態を“つき”が無くなったといいます。この仮説のもとで、“つき”を持ってくる方法、“つき”を無くさない方法を考えてみました。“つき”を持ってくる方法は、スポーツで言えば、練習、練習、練習です。成功する、勝てるという確固たる自信が出来るまで練習することです。“つき”を無くさない方法は、失敗しないことですが、失敗をZEROにはできません。そこで重要なのは、予想される失敗については、くよくよしないことです。あらゆる失敗に対する対策を立てておくのも有効なことです。

  株式売買においても同様のことが当てはまります。“つき”を持ってくる為には、株式売買を行うに当たっての戦略、戦術、戦法を練に練って、どんな相場でも勝てる、負けないという自信を作ることです。“つき”を無くさない為には、リスク管理、資金管理をきちんと行い、相場がどのように動いても致命傷を受けないようにしなければなりません。もう1つ上げると利益を多少犠牲にしても、負けは出来るだけ小さくすることが重要でしょう。大きな損失を抱えると心が動揺し、確実に“つき”は逃げてゆきます。