(第二章 勝ち組投資家の戦略)



  5.トータルリスク管理が重要である

    株式売買は、リスクを伴なうゲームです。破産しないためにも継続的に勝ちつづけるためにもトータルリスク管理が重要です。トータルリスク管理には、資金管理、保有株式の変動リスクの管理、損益管理が含まれます。

A.資金管理

  まず、生活費に回す必要のないお金を投資資金とします。1000万円を投資資金とすると、その20%を年間最大許容損失額(200万円)とします。損失が最大許容損失額を上回ったところでゲームエンドとします。原則、その年度は取引を止めます。又、一取引のリスクの最大値は、投資資金の1%〜2%(このケースでは10万円〜20万円)に抑えます。手仕舞って上がった利益は、継続的に利益が上がるようになるまでは、投資資金に追加して投資資金を大きくすることに廻します。

B.保有株式の変動リスク管理

  まず第一は、倒産の可能性のある株を買わないことです。当戦略は株価の変動を利用して利益を得ることを目的としていますから、危険なバリュー株を買う必要はないのです。絶対、倒産しない株はETF(上場型インデックス投資信託)と株価指数先物(日経225先物など)です。
  第二は、全体市場の暴落に対する備えです。ポジションを持たないデイトレーディングに徹することで、暴落による損害をふせぐことができます。

C.損益管理

  損益管理の基本は、企業で言えば決算書を作成することです。株式売買手数料、振り込み手数料、税金など必要経費も正確に記帳します。管理資料として、週毎、月毎、年毎の損益推移管理表も必要です。管理項目としては、売買利益、手数料、売買執行値差、税引前利益、税金引当金など各種引当金、投資残高、最大ドローダウン、最大投資残高、最小投資残高、一取引当たり利益、勝ち日割合、連続負け回数などです。