(第二章 勝ち組投資家の戦略)



  6.日経225先物を検討してみませんか

 
  研究を始めた当初は、現物株及び信用取引き銘柄の売買を想定していました。しかし、研究をすればするほど現物株の売買の難しさが分かってきました。ファンダメンタルを調査して企業の将来性に掛けて株を買っても、突然の事件、隠された企業業績、米国株の暴落などによってストップ安を伴って大幅に下がることがあります。時には倒産に至ることもあるのです。逆に企業の将来性は全くないと見込んでカラ売りをしたとしても、仕手筋の踏み上げがあれば、ストップ高を伴って大幅に上がることがあります。企業の株価は、一般投資家の手の届かない情報によって動くことが多いのです。例え予測通り上がるとしても、1年も2年も掛かって上がるのであれば、大きな押し目が何回も訪れるでしょうから、そこを持ちこたえるのはとても難しいでしょう。

  一生懸命研究すればするほど、株価の予測は強固なものとなって、隠された情報によって株価が逆に動いたときに損切りを瞬間的にできません。もし、分散投資をしていなかったならば、その躊躇が命取りになることがあります。

  私の投資哲学の第一条は、「株価の予測は行わない」です。「株価の予測をしないで何で儲けるのか?」という疑問を持たれる方も多いでしょうから間単に説明します。「株価の動きに身を任せて、株価の行きたい方向を感覚で掴んで売買します」と言いたいところですが、これは私の残り少ない余生では極めることは難しいでしょう。現実的には、ボラティリティと流動性の大きな市場を選んで、過去5年から10年に渡って有効性を実現してきた勝パターンに従ってロボットの如く忠実に売買することを私の投資スタイルにしたいと思っています。

  隠された情報で動かない、投機筋の思惑によって動かない、ボラティリティが大きい、流動性が高い、倒産しないなどの願ってもない条件を兼ね備えているのが日経225先物です。おまけに手数料が安い。こんな素晴らしい投資対象を一般投資家のほとんどは、先物というだけで尻ごみをするか、毛嫌いをしているのではないでしょうか。

  高性能のスポーツカーを街中でレーシング場の如くアクセル一杯に踏み込んで走り回ると事故が発生する可能性が大幅に高まると同様に、高性能な日経225先物をレバレッジ一杯に効かせて売買すれば破産する可能性が高いのは当たり前です。高性能のスポーツカーで制限時速を守りながら走れば、ブレーキングの良さ、加速の良さで、一瞬の事故から身を守ることができます。1千万円の投資資金の基で、日経225先物を1枚単位で売買を行い、損切り基準を90円で設定すれば、1取引当たり最大損失は約10万円(損切り金額:9万円+手数料:1万円)です。1千万円がなくなるまでに100回連続して負け続けることができるのです。