(第三章 勝ち組投資家の研究課題)



  2.相場における感情コントロール

 


  株式投資で儲かっている一般投資家は、10人に1人であるといわれています。数年に一回は発生する大暴落をものともせず利益を上げ続けている人はもっと少ないと思われます。一般投資家が継続的に利益をあげられないケースは次の3通りに分けることが出来ます。

   @株式投資のイロハも勉強せずに儲かりそうだという期待感だけで売買を
     行なう。
   A株式投資の一から十まで良く知っているが、上げ下げの当てものに熱中
     している。
   B株式投資の研究をして、戦略・戦術・戦法を確立したが、それを貫徹
     できずに失敗する。

@ とAの人は、儲からないのは当然なので除外して、Bの人が自分の戦略・戦術・戦法を貫徹出来ないのは何故でしょうか。貫徹できないのは、人間の本能に基づく恐怖心、不安感、欲望が、様々な機会を捉えて、当初の方針をぶち壊してしまうからです。

  本能は、人間が生存するための機能の1つですから、理性によってコントロールすることは出来ません。よって、戦略・戦術・戦法を貫徹するためには、恐怖心、不安感、欲望によって頓挫しない対策を用意する必要があります。

(1) お金がなくなり、生活できなくなるという恐怖心に対する対策
   □総投資資金の内、ZEROになってもいい金額(リスクマネー)を
     取り決める。(総投資資金の1割〜2割あたりが妥当なところ)
   □一回の投資に関わる最大損失予定額をリスクマネーの1/10以下に
     押さえる。(10回連続負け続けることが出来る)
   □リスクマネーがZEROになった段階でマーケットから一時撤退(ゲーム・
     オーバー)する。

(2)戦略・戦術・戦法が本当に有効なのかという不安感に対する対策
   □自分の構築した戦略・戦術・戦法を過去の相場で検証し、継続的に
     利益が上がることを証明する。その上、本格的に株式売買を始める
     前に最小単位で実証実験を行ない、継続的に利益が上がることを
     確信するまで改良を続ける。 
   □ 実験において、何回も負け続けることもあり、何回も勝ち続けることも
     あって、最終的には利益が上がることを心底納得した上で売買を行う。

(3)損をしたくない、もっと儲けたいという欲望に対する対策
   □負けが何回も続くと、その損失を一気に取り戻そうとするのが人間の
     性であるが、ルールを破ると3ヶ月の売買停止とする。
   □勝ちが何回も続くと、もっと大きく儲けたいと思うのが人間の強欲さ
     であるが、ルールを破ると3ヶ月の売買停止とする。
   □手堅く儲けることが出来るようになった時、儲けの少なさに物足らな
     くなるときがくると思うが、ルール変更は1ヶ月間の売買停止期間
     を必須とする。

 上述のルールを破ったときは、株式売買の1年間禁止を絶対ルールとする。このルールを守ることが出来ないのであれば、やっているのは株式投資ではなく、ギャンブルであり、餓鬼道に落ちると認識すべきです。