(第三章 勝ち組投資家の研究課題)



  4.相場の確率の研究

 

  最近の天気予報は必ず雨の降る確率を言ってくれますが、雨の降る確率が
60%の時と40%の時の差を認識して傘を持っていくかどうかを決めている人は少ないでしょう。しかし、株式投資の世界では、損失と利益は同じという前提の基で、勝ちパターンの勝率が60%と40%では、天国と地獄ほどの差がでます。勝率60%のパターンは資金管理を的確に行なうことができれば、必ず投資資金は増加しますが、勝率40%のパターンは必ず破産します。

  勝率を上げることは非常に重要なことですが、全取引可能日に売買を行う条件で、勝率60%をあげる売買パターンを発見することは、金鉱を発見するくらい難しいものです。そこで、勝率が50%の場合に勝てる条件をシミュレーションしました。その結果は、勝率が低いシステムで利益を上げるための重要な要因を教えてくれました。詳細は、「相場の確率の研究」のランダム関数を使ったシミュレーションを参照願います。

  (1) 株価変動率が大きいこと
  (2) 手数料が出来るだけ小さいこと
  (3) 売買執行値差は出来るだけ小さいこと
  (4) 損切りをすること
  (5) 損失限度を決めて撤退すること

  又、当たる確立が何十%あれば、継続的に勝てるかを日経225先物の1994年から2001年までの8年間のデータを利用してシミュレーションしました。詳細は、「相場の確率の研究」の当たる確立とリスクとリターンを参照願います。

  (1) 当たる確率が55%であれば、損切り基準を300円と設定した時、年間
    平均利益は総投資額の約30%で、5年に1回は総投資額の20%を
    失ってしまいます。

  (2) 当たる確率が60%であれば、損切り基準を300円と設定した時、年間
    平均利益は総投資額の約60%で、10年に1回は資金が倍増し、総投
    資額の20%を失うのは40年に1回の割合となっています。