第五章 勝ち組投資家の実践



  
 
   「商内は踏み出し大切なり。踏み出し悪しき時は、決して手違いになるなり、
     又、商内進み急ぐべからず、急ぐ時は踏み出し悪しきと同じ」


                                  (本間 宗久)




  1.投資を始めるに当たって
 


  ラリー・ウィリアムズに啓発されて、確率に裏打ちされた売買手法を作るべく、試行錯誤を繰り返してきましたが、ラリー・ウィリアムズの日計りの確率であると思われる60%には未だ到達していません。現在の状況は55%前後といったところです。日計りの当たる確率60%と55%の差は金持ちと小市民を分けるほどの差があります。60%より更に5%高い65%の当たる日計り手法を有していれば大富豪になることも可能で、50%では財産を無くし貧民に落ちることになるでしょう。

  私の日計りの手法は、過去の価格を動かしている要因を洗い出し、その有効性を1つづつ確かめ、有効な要因を組み合わせて勝パターンを作成します。様々なパターンを検証して分かったことは8年間を通じて60%以上コンスタントに当たる組み合わせは多分存在しないであろうということです。パターン売買は時たま発生する大きなトレンド(買えば儲かる状態、又は空売りすれば儲かる状態)には有効ではありません。今後の課題は、上昇トレンド、下降トレンド、保合いを識別してそれぞれに有効なパターンを使い分けることです。天井や大底を極めるよりは容易であると思っています。

  しかし、日計りの確率65%が完成するのに何年も何十年も掛かるのであれば、富豪になった金で、自ら入る豪華な墓を買うしかないという笑っても笑えない状態となります。そこで現在の当たる確率55%の日計りの手法で、すこしずつお金を増やしながら研究を続けていきたいと思います。

  当たる確率が55%のシステムを利用するに当たっては、次の事項について留意します。

   □リスクを最小限に押さえる。
     投資資金の20%を撤退限度とし、撤退限度を超えた年は、その
     後の取引は行わない。
     これによって5年間チャレンジすることが可能となる。
   □リスクを最小限に押さえても、5年に1回程度全く儲からないばかりか
     投資資金の20%を無くしてしまう年が発生する可能性があることを
     覚悟する。
   □当たる確率が55%のシステムに基づくペーパートレードを少なくとも
     3ヶ月は行い、その後3ヶ月は最低単位での売買を行う。
   □取引を開始するに当たっては、十分に当たる確率が高まったときを
     狙って売買する。
   □取引に当たっては100%システムに従い、売買の成り行きによって
     枚数を増やしたり、取引を中止しない。